コテージもキャンプも楽しめる島時間
初めて民宿キャンプ村の名前を聞いたとき、正直言って「え、民宿なの?キャンプ場なの?」って混乱した。ネットで検索しても情報が少なくて、結局「安いし、まあダメ元で行ってみるか」って予約したのが2年前の夏。
到着してみたら、想像してたのと全然違った。名前からしてテント張る系のキャンプ場を想像してたんだけど、実際には独立したコテージが点在してて、その奥に芝生のキャンプスペースがあるという作り。「あ、これは…けっこういいかも」って思ったのを覚えてる。
佐和田の浜まで徒歩5分という立地、1泊3,000円台から泊まれる料金設定、そして何より伊良部島の自然を肌で感じられる環境。民宿キャンプ村は、「伊良部島を安く、でも快適に楽しみたい」って人にはマジでおすすめの宿なんだけど、同時に「ホテルみたいなサービスを期待してる人」には向いてない。
この記事では、実際に2回宿泊した経験をもとに、民宿キャンプ村のリアルな部分を全部書いていく。設備のこと、料金のこと、周辺の観光スポットのこと。良いところも、ちょっと気になるところも、全部正直に。
民宿キャンプ村ってどんなところ?基本情報から
民宿キャンプ村は、伊良部島の国仲地区にある宿泊施設で、コテージタイプの客室とキャンプ場を併設してる。2015年の伊良部大橋開通前からやってるから、地元の人たちにも知られた老舗の部類に入るかな。
住所とアクセス
住所:沖縄県宮古島市伊良部国仲645-1(一部情報では長浜969とも)
電話:0980-78-6008
下地島空港からは車で約5分。宮古空港からだと伊良部大橋を渡って車で約30分。レンタカーがあれば迷うことなく到着できる距離感。ただ、目立つ看板があるわけじゃないから、Google Mapのナビは必須。私も初回は通り過ぎて、Uターンして戻った記憶がある。
施設の構成
民宿キャンプ村は大きく分けて3つのエリアで成り立ってる。
コテージエリア(2人棟)
フローリングの洋室で、2名まで宿泊可能。ベッドが2台あって、ミニキッチン、バス・トイレ、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、無線LANが完備されてる。各コテージは完全に独立してるから、隣の部屋の音とか気にしなくていい。
コテージエリア(5人棟)
家族やグループ向けの広めのコテージ。設備は2人棟とほぼ同じだけど、スペースが広くて最大5名まで宿泊できる。荷物が多い長期滞在組にはこっちのほうがいいかも。
キャンプ場
芝生が広がるキャンプスペース。テントやタープを張って、本格的なキャンプを楽しめる。ビーチ近くのキャンプ場と違って風の影響が少ないから、テントが飛ばされる心配もあまりない。
管理棟には共有のキッチンスペースと無料の洗濯機があって、BBQ用の設備も使える。夏場は他の宿泊客と一緒に焼肉パーティーをやってる人たちも見かけた。
料金体系
2025年時点での料金はこんな感じ(時期やプランによって変動あり):
- 2人棟コテージ:1名あたり3,100~4,150円
- 5人棟コテージ:1名あたり4,000~5,200円
- キャンプ場:1名あたり700円(温水シャワー込み)
素泊まりのみで食事の提供はなし。ただ、伊良部島の民宿としては最安値クラス。宮古島のホテルが1泊1万円~2万円することを考えると、かなりコスパはいい。
現金払いのみで、クレジットカードは使えない。これ、意外と盲点だから要注意。私も初回は現金が足りなくて、近くのAコープまで走った経験がある。

コテージの設備は実際どうなの?
2人棟のコテージに2回泊まったんだけど、正直なところ「新しくはない」。築年数はそれなりに経ってる感じで、壁や床に年季は入ってる。でも、清潔感はある。掃除はちゃんとされてるし、水回りも問題なく使えた。
部屋の中身
ドアを開けると、すぐにフローリングの洋室。ベッドが2つ並んでて、テレビ、冷蔵庫、電子レンジが置いてある。無線LANも飛んでるけど、電波はまあまあ。動画をバンバン見るには少し心許ないかな。メールとかSNSのチェックには十分。
ミニキッチンにはIHコンロが1口あって、簡単な調理はできる。鍋とかフライパンは管理棟で借りられる。調味料も基本的なものは共有スペースに置いてあるから、手ぶらで来ても何とかなる。私は近くのスーパーで食材買って、コテージで自炊してた。宮古そばのインスタント麺とか、地元のスーパーで売ってる惣菜とか。
バス・トイレは一体型のユニットバス。シャワーの水圧は普通。お湯はちゃんと出る。タオル類は持参したほうがいい。備え付けのものは最低限って感じだった。
ドライヤーもあるけど、風量は弱め。髪が長い人は自分のを持ってきたほうがストレス少ないと思う。
エアコンと虫対策
エアコンはちゃんと効く。夏の伊良部島は暑いから、これは本当に大事。ただ、古めのエアコンだから音はちょっと大きい。気になる人は耳栓があるといいかも。
虫は…まあ、出る。これは仕方ない。南国の自然に囲まれた場所だから、特に夏場はヤモリとか小さな虫が部屋に入ってくることもある。虫が苦手な人は虫除けスプレーを持参するか、コンビニで買っておくと安心。
管理棟の共有設備
管理棟には大きなキッチンがあって、調理器具や調味料が置いてある。無料の洗濯機もあるから、長期滞在でも洗濯できるのは助かった。ただ、洗濯機は数が限られてるから、混雑する時期はタイミングを見計らう必要がある。
BBQ用のコンロや炭も用意されてて、事前に連絡すれば使えるはず。夏場は夕方になると、家族連れやグループが外でBBQやってる光景をよく見かけた。「ここ、民宿っていうより、アウトドアのベースキャンプだな」って思ったのを覚えてる。
キャンプ場はどんな感じ?
私はコテージ派だからキャンプはしなかったけど、施設を見学させてもらった。芝生が広がってて、テントを張るスペースは十分ある。木陰もあるから、日差しが強い日でもタープなしで過ごせそう。
キャンプ場利用者は管理棟のシャワーと洗濯機を使えるし、トイレも近くにある。料金が1人700円って考えると、沖縄のキャンプ場の中ではかなり安い部類。しかも温水シャワー込みだから、海で遊んだ後にさっぱりできる。
ただ、キャンプ場は完全に自然の中。夜は真っ暗だし、虫も多い。アウトドアに慣れてる人じゃないと、ちょっと厳しいかも。逆に言えば、「キャンプらしいキャンプ」を楽しみたい人には最高の環境。

周辺の観光スポットと立地の良さ
民宿キャンプ村の最大の魅力は、立地の良さだと思う。佐和田の浜まで徒歩5分、下地島空港まで車で5分、渡口の浜まで車で10分くらい。伊良部島と下地島の主要スポットを巡るには、めちゃくちゃ便利な場所にある。
佐和田の浜

民宿から歩いて5分で到着する「日本の渚100選」に選ばれたビーチ。遠浅の海に巨大な岩がゴロゴロ転がってて、他のビーチとは全然違う風景が広がってる。この岩、1771年の明和の大津波で運ばれてきたものらしい。
泳ぐには向いてないけど、夕日を見るには最高のスポット。夕方になると地元の人や観光客が集まってきて、静かに日が沈むのを眺めてる。私も宿に戻る前に毎日のように寄ってた。
渡口の浜

車で10分ほどで行ける伊良部島No.1ビーチ。白くて細かいパウダーサンドが800m続いてて、透明度もめちゃくちゃ高い。トイレやシャワー、売店も完備されてるから、海水浴には最適。
民宿キャンプ村で自炊して節約した分、渡口の浜の売店でかき氷買ったり、ビーチパラソル借りたりして贅沢するのもアリ。
17END(下地島空港)

下地島空港の滑走路の端にある絶景スポット。飛行機が間近で見られるし、海の色が本当に美しい。民宿から車で10分くらいで行けるから、早朝や夕方にふらっと立ち寄るのにちょうどいい距離。
中の島ビーチ

シュノーケリングで有名なビーチ。魚がたくさん泳いでるから、水中カメラ持ってる人は絶対行くべき。民宿から車で15分くらい。
周辺のスーパー・コンビニ
自炊派には重要な情報。民宿キャンプ村から車で5分圏内に「Aコープ伊良部店」がある。地元のスーパーで、食材や飲み物、日用品が揃う。営業時間は朝9時から夜8時まで。
伊良部島唯一のコンビニ(ファミリーマート)も車で5分くらい。ただ、品揃えは本土のコンビニほど充実してないから、必要なものは宮古島で買ってから渡ったほうが確実。
周辺の飲食店
自炊じゃなくて外食したいときもある。民宿から近いお店をいくつか紹介しておく。
BOTTA
車で約5分。ピザとパスタが美味しいカジュアルなイタリアン。テラス席から海が見えて雰囲気もいい。ランチタイムは混むから予約推奨。
伊良部そばかめ
車で約7分。地元で人気の宮古そば屋。シンプルだけど出汁がしっかり効いてて美味しい。400円台から食べられるからコスパもいい。
なかゆくい商店
車で約3分。地元の商店だけど、惣菜やお弁当も売ってる。急に自炊が面倒になったときに助かる。
メリットとデメリット、正直に書く
2回泊まって感じたメリットとデメリットをまとめてみる。
メリット
1. 料金が安い
伊良部島の宿泊施設の中では最安値クラス。素泊まりだけど、1泊3,000円台で泊まれるのは本当にありがたい。浮いたお金でアクティビティに使えるし、外食も楽しめる。
2. 立地がいい
佐和田の浜まで徒歩5分、下地島空港まで車で5分。伊良部島と下地島の主要スポットへのアクセスが抜群。観光の拠点としては完璧な立地。
3. 独立したコテージで気を使わない
各コテージが独立してるから、隣の部屋の音とか気にしなくていい。夜遅くまで話してても、朝早く出発しても、誰にも迷惑かけない。
4. 自炊できる
ミニキッチン付きだから、スーパーで買った食材で簡単な料理ができる。長期滞在で毎日外食はキツいから、自炊できるのは本当に助かる。
5. 無料の洗濯機がある
管理棟の洗濯機が無料で使える。海で遊んだ後の水着とか、毎日の服とか、洗えるのは長期滞在派には嬉しい。
6. 自然を感じられる
周りが静かで、夜は星がめちゃくちゃ綺麗。虫の声とか鳥のさえずりとか、自然の音が聞こえる環境。「伊良部島に来たんだな」って実感できる。
7. ペット同伴可能(要確認)
犬や猫と一緒に旅行したい人には嬉しいポイント。ただ、事前に電話で確認は必須。
デメリット
1. 設備が古い
建物自体に年季が入ってる。新しいホテルみたいなピカピカの部屋を期待すると、がっかりするかも。ただ、清潔感はあるから、私は気にならなかった。
2. 食事が提供されない
素泊まりのみだから、朝食も夕食も自分で何とかする必要がある。自炊が苦手な人、毎日外食する予算がある人は問題ないけど、そうじゃない人は計画的に。
3. 虫が出る
南国だから仕方ないけど、虫は出る。特に夏場。虫が苦手な人はちょっと厳しいかも。虫除けスプレーは必須アイテム。
4. 周辺に何もない
自然に囲まれてるってことは、裏を返せば「周りに何もない」ってこと。コンビニまで車で5分かかるし、夜遅くまで営業してる店もない。車がないと不便。
5. サービスは最小限
チェックインの対応は丁寧だけど、ホテルみたいな細やかなサービスは期待しないほうがいい。困ったことがあれば管理棟に聞けば対応してくれるけど、基本はセルフサービス。
6. 無線LANの電波が弱い
ネットは使えるけど、速度は遅め。動画をバンバン見たい人、リモートワークで大容量のファイルをやり取りする人には厳しいかも。
7. 現金払いのみ
クレジットカードが使えないから、現金を多めに持っていく必要がある。これ、本当に注意。
どんな人におすすめ?向いてない人は?
おすすめな人
- 予算を抑えて伊良部島を楽しみたい人
宿泊費を節約して、その分をアクティビティや食事に回したい人には最適。 - 自炊ができる人、または外食を楽しみたい人
ミニキッチンがあるから自炊できる。逆に、周辺の飲食店巡りを楽しみたい人にも向いてる。 - 自然の中でのんびりしたい人
静かな環境で、伊良部島の自然を感じながら過ごしたい人には最高のロケーション。 - アウトドアが好きな人
キャンプもできるし、BBQもできる。アウトドア派には楽しい施設。 - 長期滞在したい人
洗濯機が無料で使えるから、1週間以上の長期滞在でも困らない。 - 伊良部島・下地島の観光拠点を探してる人
主要スポットへのアクセスが良いから、観光の拠点として完璧。 - ペット同伴で旅行したい人
事前確認は必要だけど、ペットと一緒に泊まれるのは貴重。
向いてない人
- 新しくて綺麗な施設を求める人
築年数が経ってる分、新しいホテルみたいな快適さはない。 - 虫が苦手な人
自然に囲まれてるから、虫は避けられない。虫嫌いな人は覚悟が必要。 - 車を持ってない人
周辺に何もないから、徒歩だけで過ごすのは厳しい。レンタカーは必須。 - ホテルみたいなサービスを期待する人
セルフサービスが基本だから、細やかなサービスは期待しないほうがいい。 - Wi-Fi環境が重要な人
リモートワークや動画視聴を快適にしたい人には、ネット環境が物足りないかも。 - 食事付きの宿を探してる人
素泊まりのみだから、食事は自分で何とかする必要がある。

よくある質問(FAQ)
Q1: チェックイン・チェックアウトの時間は?
基本的にはチェックイン15時、チェックアウト10時。ただ、事前に連絡すれば柔軟に対応してくれることもあるみたい。私が泊まったときは、早めのチェックインをお願いしたら対応してくれた。
Q2: 駐車場はある?
ある。各コテージの近くに停められるし、無料。駐車スペースには余裕があるから、大型車でも問題なし。
Q3: Wi-Fiは使える?
使える。ただし速度は遅め。メールやSNSのチェックくらいなら問題ないけど、動画視聴やビデオ会議は厳しいかも。
Q4: タオルやアメニティは付いてる?
最低限のタオルは付いてるけど、質は期待しないほうがいい。自分のタオルを持参するのがベスト。シャンプーやボディソープは備え付けあり。
Q5: 近くにコンビニやスーパーはある?
車で5分圏内に「Aコープ伊良部店」と「ファミリーマート」がある。ただ、営業時間は限られてるから、必要なものは早めに買っておくのが安心。
Q6: 食事はどうすればいい?
素泊まりのみだから、自炊か外食。ミニキッチンがあるから、スーパーで買った食材で簡単な料理はできる。周辺には飲食店もいくつかある。
Q7: ペットは同伴できる?
基本的には可能だけど、事前に電話で確認したほうがいい。ペットの種類や大きさによっては制限があるかも。
Q8: 蛍は本当に見られる?
6月から9月にかけて、キャンプ村の池の周辺で蛍が出るらしい。私が泊まったのは夏だったけど、残念ながら見られなかった。タイミングと運次第かも。
Q9: キャンセル料はかかる?
キャンセルポリシーは施設に直接確認したほうがいい。一般的には直前キャンセルは料金が発生することが多いから、予定が変わったら早めに連絡を。
Q10: 宮古島市街地からのアクセスは?
伊良部大橋を渡って車で約30分。橋を渡るだけでもテンション上がるから、ドライブ自体も楽しい。
伊良部島で自然と向き合う時間を
民宿キャンプ村は、完璧な宿じゃない。設備は古いし、虫も出るし、Wi-Fiも遅い。でも、伊良部島の自然を肌で感じながら、自分のペースでのんびり過ごせる場所としては、本当に良い選択肢だと思う。
1泊3,000円台で泊まれて、佐和田の浜まで徒歩5分で行けて、周辺の観光スポットにも簡単にアクセスできる。自炊できるから長期滞在も現実的だし、独立したコテージだから気を使わずに過ごせる。
「高級リゾートでゆったり」っていう旅行じゃなくて、「伊良部島の自然の中で、自分のスタイルで過ごす」っていう旅行がしたい人には、民宿キャンプ村はぴったりの選択だと思う。
私も次に伊良部島に行くときは、またここに泊まる予定。今度は5人棟のコテージを借りて、友達と一緒にBBQでもしようかなって考えてる。夏の夜、芝生の上でビール飲みながら星を見上げる…想像しただけで楽しみ。
伊良部島で「ちょうどいい距離感」の宿を探してるなら、民宿キャンプ村、チェックしてみる価値はあると思う。

