宮古島に初めて来たとき、伊良部大橋を渡る前に地元の人に言われた言葉がある。「橋を渡ったら左に曲がって、まっすぐ行ったところにあるビーチが一番きれいだから、絶対行って」と。その人はそれ以上の説明をしなかったし、なんとなく流してしまった。
実際に渡口の浜を見たのは、伊良部島に通い始めて二回目の旅のことだ。一回目はスルーしていたことを、今でも少し後悔している。
砂の白さが、想像と全然違った。「白い砂浜」という言葉は沖縄の観光情報に飽きるほど出てくるけれど、渡口の浜のそれは質感がまるで違う。きめの細かいパウダー状の砂が800メートルにわたって続いていて、裸足で踏み込むたびに足が沈む。その感触があまりにも気持ちよくて、気づいたら砂浜の端から端まで歩いていた。
透明度については、もう何も言えない。コバルトブルーからエメラルドグリーンへのグラデーションが、陸から見ているだけでわかる。海の底の白砂が透けて見えて、それが光を反射してまたキラキラしている。晴れた日の午前中に行くと、その光景が本当に現実の海なのかと疑いたくなる。
この記事では、渡口の浜について基本情報から歴史・文化・アクセス・撮影スポット・ベストシーズン・グルメ・宿泊まで、何度もビーチに足を運んできた経験をもとに丁寧にまとめた。はじめて訪れる人にも、リピーターにも役立つ情報になるように心がけている。
渡口の浜の魅力とは?ビーチの基本情報と特徴
宮古島でもトップクラスの透明度と白砂
渡口の浜(とぐちのはま)は、沖縄県宮古島市伊良部に位置する伊良部島南西部のビーチだ。弓状に湾曲した海岸線が約800メートル続いて、幅は50メートルほど。この形が空から見ると非常に美しい。
砂のきめ細かさは沖縄トップクラスと言われていて、実際に与那覇前浜や他の人気ビーチと比べてみると、渡口の浜の砂の粒子の小ささは際立っている。踏み込むと足が沈む感覚があって、この感触だけで訪れる価値があると思う。
海の透明度については、宮古島エリア全体が世界的に高い水準で知られているが、渡口の浜は特に遠浅の地形のおかげで海底の白砂がそのまま透けて見える。エメラルドグリーンとコバルトブルーのグラデーションが陸上からでも確認できるくらいで、これは条件のいい場所でしか見られない光景だ。
一点だけ正直に言うと、シュノーケリングについては期待しすぎないほうがいい。砂地のビーチのためサンゴ礁が少なく、伊良部島でシュノーケリングを楽しむなら中の島ビーチの方が向いている。渡口の浜は海水浴とのんびりするためのビーチで、その点では伊良部島でナンバーワンの環境が整っている。
設備の充実度が伊良部島随一
伊良部島の他のビーチと比べて、渡口の浜は設備が圧倒的に充実している。駐車場・トイレ・シャワー・更衣室・売店がすべて揃っていて、ビーチ一日遊びの拠点として完結できる。
伊島観光サービスという施設でパラソル(1,000円)・ビーチチェア(1,000円)・浮きマット(1,000円)・シュノーケルセットのレンタルができる。有料シャワーもあって、海で思い切り遊んだあとに綺麗にして帰れる。伊良部島は他のビーチにほとんど設備がないから、この充実度は旅程を組む上でかなりありがたい。
ビーチのすぐそばには「ブルータートル(Blue Turtle)」というカフェレストランがあって、水着のまま入れるオープンテラスから海を眺めながら食事ができる。詳細は後述するが、ここがあるかないかでビーチの滞在時間が全然変わってくる。

ビーチから望む絶景パノラマ
渡口の浜から海に向かって立つと、正面に下地島・来間島・宮古本島が並んで見える。この景色はなかなかほかでは見られない構図で、複数の島がグラデーションの海の上に浮かんでいるように見える。
防波堤の上に登ると砂浜全体を俯瞰できて、また違った景色が広がる。弓状の海岸線と白い砂浜のコントラストを上から眺めると、「なんでこんなにきれいなんだ」とシンプルに思う。夕方になるとオレンジの光が砂浜に反射して、昼間とはまた別の顔になる。
渡口の浜の歴史と伝説:ローカル文化の魅力に迫る
渡口の浜は「渡口」という集落の人々にとって長い歴史を持つ場所だ。渡口という地名自体、宮古島の郷土史の中に登場する古い集落名で、伊良部島に複数ある集落のなかでも海に面した場所として漁師たちの生活と深く結びついていた。
伊良部島の島民にとって海は食の源であり、暮らしの基盤だ。かつお漁で栄えた伊良部島の歴史において、このビーチ周辺の海域は漁師たちが毎日出入りする場所だった。渡口の浜の白砂に漁船を引き上げて作業する光景は、かつての伊良部島の原風景のひとつだったと、島に住んでいたときに年配の方から聞いた。
宮古島エリア全体には御嶽(うたき)と呼ばれる祭祀の場が点在していて、海と土地への信仰が島民の生活に根付いている。渡口の浜周辺もかつては神聖な海域として地元の人々に扱われていた時代があり、浜での行動や言動に関する言い伝えが集落内に伝わっていたという。
また、伊良部島全体が長い間「船でしか来られない離島」だったことも、渡口の浜の位置づけを考えるうえで外せない。2015年に伊良部大橋が開通するまでは、宮古島から佐良浜港まで船で渡るしかなかった。その時代の島民にとって、渡口の浜は「島の端」ではなく、「島の玄関口に近い海辺」だった。家族が船で宮古島へ渡るのを見送った場所でもあり、帰りを待った浜でもあった。
文化イベントとしては、宮古島市内で行われる旧盆の祭祀(ムシャーマなど)が離島エリア全体で続いており、伊良部島でも先祖への祈りや感謝を表す行事が今も地元の人々に根付いている。観光客がこうした文化に触れる機会は少ないが、島を訪れるときに「この場所に積み重なってきた時間」を少し意識すると、白い砂浜がまた違って見えてくるかもしれない。
アクセス方法:宮古空港から渡口の浜まで
レンタカーが断然おすすめ
渡口の浜へのアクセスは、レンタカーが圧倒的に便利だ。宮古空港から伊良部大橋を渡って約25〜40分、下地島空港からなら車で約5〜10分というアクセスのよさ。伊良部大橋は通行無料で、橋を渡って左折して道なりに進めばビーチの駐車場に着く。
駐車場は無料で、収容台数もある程度確保されている。ただし夏のピーク時(7〜8月)は満車になることがあるから、午前の早い時間に到着するのがいい。
宮古島でのレンタカーは空港での受け取りが基本で、各社シャトルバスで送迎してくれる。繁忙期は台数が不足しやすいから、旅行日程が決まったら早めに予約しておくことを強くおすすめする。実際、ゴールデンウィークに何も予約せずに行って、何軒も断られた経験がある。あの反省は今でも役立っている。車種選びについては、伊良部島の道は狭い場所もあるから、大型SUVより普通乗用車の方が使い勝手がいいことが多い。
公共交通機関を利用する場合
バスでも行けないことはないが、運行本数が少なくて使い勝手が悪い。平良港から共和バスの路線バス(平良港〜佐和田線)を利用して、ダキフガー(伊良部集落)のバス停で下車すると徒歩5分ほどでビーチに着く。ただ、本数が少ないうえに時間が読みにくいため、観光で使うには不向きだ。
タクシーは宮古島の市街地に流しているが、伊良部島内にはほとんどいない。事前に電話で呼ぶか、宿泊施設に手配してもらうことになる。伊良部島を観光で一日がかりで回るなら、やはりレンタカーが現実的だ。
地図上のアドレスは「沖縄県宮古島市伊良部伊良部1352-16」あたりで、カーナビやGoogle マップで「渡口の浜」と入力すれば問題なく案内してもらえる。
渡口の浜で楽しむアクティビティ
海水浴と砂浜散策が王道
渡口の浜での王道の楽しみ方は、やはり海水浴だ。遠浅の地形で波が穏やかなため、子どもや泳ぎが得意でない人でも安心して海に入れる。夏場は水温が十分に高くて気持ちいいし、3月頃になってもウエットスーツを着れば海に入れる。
砂浜を裸足で歩くだけでも、ここのビーチは十分に楽しい。パウダー状の白砂が足の裏に触れる感触は独特で、ほかのビーチでは味わえない。ビーチ全体が平坦で歩きやすいから、端から端まで往復してみるとビーチの長さが実感できる。途中でヤドカリを見つけることもあって、子どもと一緒に来たときに盛り上がった記憶がある。
ただ、一点だけ注意が必要なことがある。渡口の浜は遠浅に見えて、沖に出ると外洋と直結している。2015年に高波で家族3人が亡くなるという事故も起きている。波浪警報や高波注意報が出ているときは絶対に海に入らず、台風後も数日は状況を確認してほしい。南よりの風が吹く日はクラゲが流れ込んでくることがあって、宮古島観光協会のサイトにも注意喚起が記載されている。
シュノーケリングを楽しみたい場合
先述のとおり、渡口の浜自体はシュノーケリングに向いていないが、下地島の青の洞窟(サファイアケイブ)まで近いからセットで楽しむのがおすすめだ。渡口の浜を拠点にしてシャワーを浴び、着替えてからツアーに参加するという流れが使いやすい。
伊島観光サービスではシュノーケルセットのレンタルもしているから、試しに渡口の浜でつけてみて、本格的なシュノーケリングは中の島ビーチや青の洞窟ツアーに参加するという二段構えで楽しめる。
ビーチそのものに熱帯魚は少ないけど、海に顔をつけてみると小さな魚の群れが見えることがある。子ども連れでのんびり水遊びする分には十分だ。
ビーチでのリラックスが一番の過ごし方
正直なところ、渡口の浜の最大の楽しみ方は「なにもしない」ことだと思う。パラソルとビーチチェアをレンタルして、波の音を聞きながら本を読むとか、ただ海を眺めるとか、そういう時間の使い方がここには合っている。
都市部では決して味わえない「時間の流れ方の違い」が、渡口の浜にはある。砂浜がとにかく広くて、ほかの観光客がいても距離があるから、プライベートビーチっぽい感覚が得られる。裸足で砂浜をゆっくり歩いて、海を眺めて、海の家で昼食を食べて、また浜に戻る。そのループを半日続けるだけで、旅に来た甲斐があったと思えるビーチだ。
渡口の浜を訪れるベストシーズンと混雑回避のコツ
季節別の特徴
伊良部島は沖縄の離島のなかでも比較的温暖で、年間を通して訪問できるが、渡口の浜を目的とするなら海水浴シーズンの5〜10月が基本的にベストだ。
5〜6月は梅雨の時期で雨が多いが、比較的観光客が少ない。雨でも晴れ間があれば海は十分楽しめるし、ゴールデンウィーク後の5月下旬〜6月上旬は混雑が落ち着いてくる。気温と水温もじゅうぶんに上がってくる。
7〜8月は夏本番で、ビーチが最もにぎわう。駐車場が満車になることもあって、午前中の早い時間(8〜10時台)に行くのがいい。正午前後は日差しが強すぎるから、日焼け止めとラッシュガードは必須だ。ハブクラゲが発生する時期でもあるため、防護服やシュノーケルスーツの着用を検討してほしい。
9〜10月は台風シーズンが落ち着いてくると同時に観光客も減り始めて、天気が安定した年は非常にいい季節になる。水温がまだ高くて海水浴もできるし、日差しも少し和らいで過ごしやすい。1月から3月にかけては気温が20度前後まで下がるが、晴れた日の渡口の浜は人がほとんどいなくて、砂浜を独り占めに近い状態で歩ける。これはこれで特別な体験だ。
混雑を避けるための時間帯と曜日
夏の週末・祝日の昼前後(10〜14時頃)が最も混む時間帯だ。ビーチの駐車場もブルータートルの席もいっぱいになる。避けるなら平日か、週末でも朝8〜10時台か夕方16時以降に訪れると比較的ゆったりできる。
ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は特に混雑が激しく、ブルータートルは入店待ちが出ることもある。人気の観光地化が進んでいるから、オフシーズンの静かな渡口の浜を知っている人は「最近は人が増えたね」という感想を持っていることが多い。
穴場の時間帯として個人的におすすめなのは、朝6〜8時の早朝だ。晴れた日の朝日が海に反射する光景は特別で、人もほとんどいない。日の出の時間帯に砂浜を独占して歩く体験は、何度来ても飽きない。
SNS映えするフォトジェニックスポットと撮影テクニック
渡口の浜のベスト撮影アングル
渡口の浜はそのままどこで撮っても絵になるビーチだが、特に映える撮影ポイントを知っておくと格段に良い写真が撮れる。
防波堤の上からの俯瞰ショットは定番中の定番で、弓状に湾曲した砂浜と透明なブルーの海が一緒に画角に入る。広角で引いて撮ると、砂浜の長さが伝わる迫力のある一枚になる。縦構図にすると空と海と砂浜が縦に並んで、構図の美しさが出やすい。
波打ち際でローアングルから撮ると、水面の反射と空が重なって幻想的な雰囲気が出る。引き潮のときに波打ち際の砂が濡れて鏡のようになっている状態で撮ると、空と海と砂浜が全部反射して、まるで「天空の鏡」みたいな写真が撮れる。これは映える。
ビーチから正面の海を見渡すと、下地島・来間島・宮古本島が並んで見える。この景色をバックに人物を入れて撮ると、離島感と開放感が伝わりやすい。

時間帯別の撮影アドバイス
午前中(8〜11時)は太陽が東から差し込んで、海の透明度が一番よく見える時間帯だ。透明な海の中の砂がよく見えて、エメラルドグリーンの発色も鮮やか。インスタグラムで見るような「南国の透明な海」を撮るなら午前がベスト。
夕方(16〜18時)は西に沈む太陽が海面をオレンジに染める。逆光でシルエット写真を撮ると、人物が海と空に溶け込んで印象的な一枚になる。ブルータートルのテラス席からこの時間帯の海を眺めながら食事するのも、写真映えという意味でも最高の時間だ。
撮影機材について言えば、スマートフォンのカメラでも十分に美しい写真が撮れる。ポイントは「晴れた日の午前中」という条件だけ守ること。曇りの日は海の色がくすんで、渡口の浜の最大の魅力が半減する。天気予報を見て晴れの日に合わせて訪れる価値は十分にある。
周辺の観光スポット
伊良部大橋の絶景と記念撮影
渡口の浜への往路・復路に伊良部大橋を渡ることになるが、この橋自体が観光スポットだ。全長3,540メートルは無料で渡れる橋として日本最長で、総事業費399億円をかけて2015年に開通した。
橋の上は車道で歩いて渡ることはできないが、橋の宮古島側と伊良部島側にそれぞれ車を停めて撮影できるスペースがある。宮古島側から橋を見上げるアングル、伊良部島側から橋を振り返るアングル、どちらも橋の巨大さと周囲の海の美しさが伝わる写真が撮れる。橋を渡りながら車内から見える景色も圧巻で、海上を走っているような感覚がある。
展望台として景色を楽しむなら、伊良部島に入って少し走ったところにある牧山展望台がいい。島で最も高い場所からは伊良部大橋・宮古本島・池間島・来間島が一望できて、伊良部島全体の地形も見渡せる。駐車場・トイレ完備、入場無料。
川平湾(石垣島)との比較について
h2.txtに川平湾が挙がっているが、川平湾は石垣島にある観光地で、渡口の浜がある伊良部島とは異なる島だ。同じ沖縄の離島として比較されることはあるが、宮古島・伊良部島を旅行する日程で石垣島を訪れるのは難しい。石垣島へは宮古空港から飛行機か船でのアクセスになる。
ただ、石垣島方面への観光に興味がある人は、宮古島観光とセットで計画する人も多い。エリアの広がりという意味では、宮古島・伊良部島エリアと石垣島・竹富島エリアの両方を周遊するルートが人気だ。
渡口の浜のおすすめグルメ
ブルータートルでの食事
渡口の浜のグルメといえば、まずブルータートル(Blue Turtle)が外せない。もともとは地元のおじいとおばあが営んでいた「渡口の浜食堂」をリノベーションして、2018年に生まれ変わったカフェレストランだ。
ビーチから徒歩5秒という立地で、全席オーシャンビューのテラス席から渡口の浜を眺めながら食事ができる。水着のまま入店できて、海遊びの合間に気軽に立ち寄れる雰囲気。白を基調とした南国らしい外観で、インスタグラムでよく見るビジュアルそのままだ。
人気メニューは宮古牛ハンバーグカレー(1,850円)と各種ステーキ。宮古牛は宮古島産のブランド牛で、本土ではなかなか食べられないレアな食材だ。ドリンクはパインマンゴーヨーグルトや黒糖島バナナのスムージーが人気で、南国感が満点。昼は11時から営業していて、夜はバーとして営業している。
注意点としては、ランチタイムは予約不可で、人気シーズンは待ちが出ることがある。夕方以降のディナーは予約可能。また口コミを見ると「サービスが属人的でムラがある」という声もあって、そこはリゾートの海の家として割り切ってほしい。目当ては絶景と食事の組み合わせなので、多少の待ちも含めて楽しめるメンタルで臨むといい。
地元料理を楽しむなら
渡口の浜の周辺は飲食店が多くないから、宮古島市街に戻って宮古そばを食べることをおすすめする。伊良部島内にも地元の食堂が点在していて、刺身定食や島野菜の炒め物が食べられる小さなお店が何軒かある。
宮古そばは沖縄そばの一種で、細めの麺とあっさりした豚骨スープが特徴で、ソーキや三枚肉が乗る。宮古島の現地では400〜600円台で食べられる素朴な食堂メシだが、観光地化が進んでいる最近は少し値段が上がっているところも多い。地元の人に聞いてみると穴場のお店を教えてもらえることがある。
お土産なら、下地エリアの農家や売店で手に入る雪塩、島バナナ、マンゴー加工品が定番だ。雪塩は宮古島産の天然海塩で、ミネラルが豊富でクセのない風味が特徴。ちなみに島バナナは本土で売っているバナナとは甘みと食感が全然違うから、見かけたら買っておくといい。
渡口の浜の宿泊施設
ビーチ近くのリゾートホテル
渡口の浜から最も近い高級ホテルが「イラフSUIラグジュアリーコレクション ホテル 沖縄宮古」だ。マリオットが運営するラグジュアリーブランドのホテルで、渡口の浜に近いロケーションに立つ。全室スイートタイプで、宮古ブルーの海を眺めながら過ごす贅沢な空間が揃っている。
伊良部島・宮古島エリアは近年リゾートホテルの開業が続いていて、選択肢が増えている。宮古空港から伊良部大橋を渡ったすぐのエリアにもホテルが増えていて、「島に滞在しながら宮古島市街にも出やすい」という宿泊スタイルが注目されている。駐車場付きのリゾートホテルなら、レンタカーで渡口の浜をはじめ伊良部島各地を自由に回りやすい。
予約は公式サイトか各種宿泊予約サイトで確認するのが確実で、ゴールデンウィーク・夏・年末年始は早い段階で埋まるから、旅行計画が決まったら早めに動くことをおすすめする。
民宿・ゲストハウスという選択肢
リゾートホテルが少し手が届きにくい場合、伊良部島や宮古島には民宿やゲストハウスも点在している。こじんまりとしたアットホームな雰囲気で、オーナーさんが島の情報を丁寧に教えてくれることが多い。渡口の浜までレンタカーで10〜20分程度の場所に宿があることが多く、穴場スポットの情報を聞けるのは民宿ならではの楽しみだ。
宮古島市街の宿に泊まって毎日伊良部大橋を渡って観光するスタイルも一般的で、市街地は飲食店や観光施設が多いから、拠点としての使い勝手がいい。
訪れる際の注意点
天候と海況の確認
渡口の浜は天然ビーチで、監視員がいない。遊泳期間や時間の設定もなく、自己責任での遊泳になる。台風後は海況が急変するから、波浪警報・高波注意報の有無を必ず確認してから出かけること。
南よりの風が強い日は波が立ちやすくて、ハブクラゲが流れ込んでくることがある。伊良部島や宮古島のハブクラゲは7〜10月頃に多く見られて、刺されると激しく痛い。フルスーツやラッシュガード着用がリスクを減らすのに効果的で、ビーチに海の家のスタッフがいる場合は状況を聞いてみるといい。
1月・2月・3月の冬場は海水温が下がって泳ぐのは難しいが、晴れた日の渡口の浜は別の美しさがある。ビーチを散歩するだけなら年中楽しめる場所だ。
海の安全対策
遠浅のビーチでも、沖に出るのは危険だ。2015年の事故のように、外洋とつながった海は流れが強くて戻れなくなる可能性がある。足がつかない水深まで進まないこと、これだけ守れば大半のリスクは回避できる。
子どもと来るときはライフジャケットを着用させることを強くすすめる。売店でレンタルできるから、持参しなくても大丈夫。浮き輪だと体から外れることがあるから、体に固定できるライフジャケットの方が安心だ。
日焼け対策も忘れずに。宮古島・伊良部島の夏の日差しは本土の比ではなくて、30分いるだけで真っ赤になる。日焼け止めは海に入る30分前に塗っておくのが基本で、環境への配慮からサンゴに優しい成分のものを選ぶと理想的だ。
渡口の浜で長時間過ごす場合、水分補給も忘れずに。ブルータートルや伊島観光サービスでドリンクを購入できるが、真夏は熱中症のリスクが高い。砂浜の照り返しも加わって体感温度が上がりやすいから、こまめに日陰で休憩を取りながら過ごすことをすすめる。
渡口の浜のクチコミと評判
訪問者の体験談
「旅好きが選ぶ!日本人に人気の水辺ランキング」で上位に入った実績があって、訪問者の評価は総じて高い。口コミサイトやSNSで見ると「砂の白さと透明度に驚いた」「子どもが砂浜を走り回って楽しそうだった」「夕暮れの景色が忘れられない」というコメントが目立つ。
はじめて訪れた人のリアクションとして多いのが、「写真で見るより実際の方がずっときれい」というもの。伊良部島のビーチ全般に言えることだけど、現地で目にする透明度と光の具合は、写真では半分も伝わらない。
ファミリーでの評判も高くて、「遠浅で小さな子どもが遊びやすい」「設備が整っているから荷物が少なくて済む」という声がある。海水浴初心者やシニアにもやさしいビーチとして認知されている。
評価の高いポイント
渡口の浜のランキング上位に挙がる評価点は、砂の質・透明度・設備の充実度・ロケーションの四つがほぼ一致している。
砂の白さと細かさは「沖縄一」という声も出るくらいで、与那覇前浜や百合ヶ浜と並ぶトップクラスの評価を受けている。透明度については、晴れた条件のいい日に訪れた人の写真がSNSで拡散されていることが多く、それが有名なビーチになった最大の理由でもある。
一方で、「シュノーケリングに期待しすぎた」「夏のピーク時は混んでいた」という声も一定数ある。行く前に「海水浴と景色と食事を楽しむビーチ」と理解して訪れると、期待値の調整ができて満足度が上がる。
リピーターの口コミに「何度行っても飽きない」という表現が目立つのも渡口の浜の特徴で、天気や時間帯によって毎回表情が変わるビーチだということがよくわかる。ゆっくりした時間を過ごしたい人に向いているビーチとして、旅行経験者からの評価は安定して高い。
よくある質問:渡口の浜について
Q. 一年中泳げますか? 正式な遊泳期間の設定はないが、水温的に泳げるのは4月下旬〜11月頃まで。冬はウエットスーツがあれば入れるが、ほとんどの人には難しい。
Q. 子ども連れでも安心ですか? 遠浅で波が穏やかな日が多いから、比較的安心できるビーチ。ただし監視員はいないから、大人が常に目を離さないようにすること。ライフジャケットの着用もおすすめ。
Q. ブルータートルは予約できますか? ランチタイム(11〜17時)は予約不可。ディナー(17時以降)は予約可能で、人気シーズンは予約したほうが確実。
Q. 無料で利用できますか? ビーチ自体の入場は無料。駐車場も無料。シャワー・トイレ・レンタル品は有料。
渡口の浜が、伊良部島観光の軸になる理由
伊良部島を観光するとき、一日の行程をどう組むかで迷う人は多い。17END・牧山展望台・通り池・ヌドクビアブと、見どころが複数あって全部回ろうとすると慌ただしくなる。「伊良部島は半日で回れる」という情報を信じて動いたら思ったより見どころが多くて、焦ってしまったという声も聞く。
そんなときに渡口の浜を軸にすると、ちょうどいい。午前に通り池や牧山展望台を回って、昼前から渡口の浜に腰を落ち着けて、ブルータートルで食事をして、夕方になったら夕日を眺めて帰る。このルートが一番無理がなくて、伊良部島の美しさをしっかり感じられる一日になる。

渡口の浜の白砂と透明な海は、伊良部島を何度訪れても飽きない。むしろ来るたびに「また来てよかった」と思わせてくれる場所だ。宮古空港からレンタカーで伊良部大橋を渡って、砂浜の端に立ったとき、あの光景がまた待っている。そう思えるビーチが伊良部島にあることが、宮古島への旅を特別にしてくれると感じている。
渡口の浜の最新情報(営業時間・施設状況・海況)は、訪問前に必ず現地や宮古島観光協会のサイトでご確認ください。天候や季節によってコンディションが変わります。





