ヌドクビアブで「入り口どこ?」って迷った日

伊良部 ヌドクビアブ 観光
  1. 見つけた瞬間の空気がヤバかった
  2. ヌドクビアブとは?伊良部島の隠れた戦跡
    1. 名前の意味
    2. どんな場所なのか
  3. 「入り口どこ?」問題|サトウキビ畑で迷う
    1. サトウキビ畑の中にある
    2. 看板はあるけど、小さい
    3. 駐車場はない
    4. 森の中に入る勇気が必要
  4. 階段を降りた瞬間、空気が変わる
    1. 恐る恐る降りる
    2. ヒンヤリとした空気
    3. 静寂がすごい
  5. ガジュマルの根が垂れ下がる、ラピュタみたいな光景
    1. 天井から垂れ下がる根
    2. ラピュタって言われる理由
    3. 光の加減が美しい
  6. 戦時中の防空壕|かまど跡が残る
    1. 防空壕としての歴史
    2. かまど跡を見る
    3. 史跡として登録されている
  7. 虫除けスプレー必須|蚊が大量にいる
    1. 森の中が蚊だらけ
    2. 洞窟の中にもいる
    3. 対策は万全に
  8. パワースポットとしてのヌドクビアブ
    1. 地元の人の話
    2. 空気が違う
    3. 人が少ない静けさ
  9. ヌドクビアブを最高に楽しむ7つのコツ
    1. ① 虫除けスプレーは絶対に持っていく
    2. ② 長袖長ズボン、歩きやすい靴
    3. ③ 懐中電灯があると便利
    4. ④ 一人で行くのは怖い
    5. ⑤ 雨の後は避ける
    6. ⑥ 朝か夕方に行く
    7. ⑦ Googleマップだけに頼らない
  10. よくある質問(FAQ)
    1. 所要時間はどれぐらい?
    2. 駐車場はありますか?
    3. 入場料はかかりますか?
    4. 子供連れでも大丈夫ですか?
    5. トイレはありますか?
    6. 一人で行っても大丈夫ですか?
    7. ベストシーズンはいつ?
  11. まとめ|ヌドクビアブは、冒険心をくすぐる場所

見つけた瞬間の空気がヤバかった

サトウキビ畑の真ん中で、完全に迷った。

Googleマップは「目的地周辺です」って言うんだけど、周りはサトウキビと砂利道しかない。え、どこ?って何度もスマホを見直したけど、それらしいものが全く見つからない。

で、あきらめかけた時、道の脇にポツンと小さい看板を見つけた。「史跡・ヌドクビアブ」って書いてある。これか。

伊良部 ヌドクビアブ 看板

でも、その先には森みたいな茂みしかない。本当にここ?って思いながら、恐る恐る中に入っていった。草をかき分けて、クモの巣を避けながら。正直、かなり怖かった。

で、2分ぐらい歩いたら、突然目の前にポッカリ穴が開いてた。

階段が下に続いてる。急な階段。暗い穴の中に。

「マジで降りるの?」って一瞬ためらったけど、ここまで来たんだから行くしかない。意を決して階段を降り始めた瞬間、空気が変わった。

ヒンヤリとして、湿気を含んでて、なんか重い。地上とは明らかに違う空気。

階段を降りきったら、目の前に広がったのは、言葉にできないぐらい神秘的な空間。ガジュマルの根が天井から垂れ下がってて、光が斜めに差し込んでて、まるでラピュタみたいな。

美しいと思った。でも同時に、ちょっと怖かった。

今回は、そんなヌドクビアブの魅力と、実際に行ってわかった注意点を全部書いていく。伊良部島の隠れたパワースポット。知る人ぞ知る場所だから。


ヌドクビアブとは?伊良部島の隠れた戦跡

ヌドクビアブは、伊良部島のサトウキビ畑の中にある縦穴の洞窟。

観光ガイドにはほとんど載ってない。地元の人でも知らない人がいるぐらい、マイナーなスポット。でも、知る人ぞ知るパワースポットとして、一部では有名。

名前の意味

「ヌドクビアブ」って、不思議な名前だよね。

実は宮古方言で:

  • ヌドクビ:喉首
  • アブ:縦穴、洞窟

つまり、「喉首のような縦穴」って意味。

実際に見ると、本当にそんな感じ。地面に開いた穴が、喉の奥みたいに深く続いてる。名前がぴったり。

どんな場所なのか

琉球石灰岩が長い時間をかけて雨水で溶けてできた縦穴洞窟。

  • 深さ:約22メートル
  • 洞口:2箇所(階段で降りる入口と、井戸状の縦穴)
  • 内部:広間になってる、つらら石が発達

宮古島周辺には、こういう洞窟がいくつかある。石灰岩の地形だから、雨水が岩を溶かして洞窟ができる。ヌドクビアブもその一つ。

でも、ここは他と違って、天井からガジュマルの根が垂れ下がってる。その光景が、もう別世界。


「入り口どこ?」問題|サトウキビ畑で迷う

ヌドクビアブ、マジで見つけにくい。

これは行った人全員が言ってること。Googleマップを頼りに行っても、「この辺のはずなんだけど…」ってなる。

サトウキビ畑の中にある

伊良部大橋を渡って、伊良部島に入る。最初の交差点を左折して、しばらく道なりに進む。途中で「下地島空港→」って看板が出てくるから、それに従って曲がる。

そこから砂利道に入る。

サトウキビ畑が延々と続く道。舗装されてないから、車がガタガタ揺れる。「本当にこの道でいいの?」って不安になる。

でも、進むしかない。

看板はあるけど、小さい

しばらく走ると、道の脇に木の茂みが見えてくる。

その手前に、小さい看板。「史跡・ヌドクビアブ」って書いてある。これが唯一の目印。見逃したら、絶対に通り過ぎる。

私も最初、通り過ぎた。で、「あれ?もしかして今の?」って戻った。

駐車場はない

看板の前に、路上駐車する。

駐車場はない。みんな道の脇に適当に停めてる。他に車がいないから、停める場所には困らないけど、ちょっと不安になる。「ここに停めていいのかな?」って。

でも、他に選択肢がないから、そこに停めるしかない。

森の中に入る勇気が必要

看板があるのはいい。でも、問題はその先。

石垣と木の間に、細い道がある。いや、道って言えるのかわからないぐらい、狭くて暗い。木が生い茂ってて、地面はぬかるんでる。

「本当にここ?」って思った。

でも、他に道はない。だから、意を決して入った。

森の入り口で迷う

草をかき分けながら進む。クモの巣がいっぱいあるから、手で払いながら。足元はぬかるんでて、滑りやすい。サンダルで来たら絶対に後悔する。

2~3分ぐらい歩いたかな。不安になってきた頃に、突然視界が開けた。

目の前に、ポッカリと穴が開いてた。


階段を降りた瞬間、空気が変わる

穴の中に、階段が続いてた。

急な階段。落ち葉がいっぱい積もってて、すごく滑りやすそう。手すりもない。

「降りるの怖い」って思った。でも、ここまで来たんだから。

恐る恐る降りる

一段一段、慎重に。

階段は思ったより急で、足を踏み外しそうになる。落ち葉で滑るから、壁に手をつきながら降りた。

で、5段ぐらい降りた瞬間、気づいた。

空気が変わった。

ヒンヤリとした空気

地上は暑かった。真夏の伊良部島。汗だくになりながら森の中を歩いてきた。

でも、階段を降りたら、急にヒンヤリとした。

温度が全然違う。たぶん5度ぐらい低い。湿気を含んでて、冷たくて、重い空気。

「うわ、これ」って思った。

地下って、こんなに涼しいんだ。真夏でも。

静寂がすごい

音も変わった。

地上では、鳥の声とか、風の音とか、いろんな音がしてた。でも、階段を降りたら、急に静かになった。

聞こえるのは、自分の足音と、遠くで水が滴る音だけ。

その静けさが、なんか不気味で。でも、心地よくもあって。


ガジュマルの根が垂れ下がる、ラピュタみたいな光景

階段を降りきったら、広間に出た。

思ってたより、ずっと広い。

天井は高くて、直径10メートルぐらいの空間。周りはゴツゴツした琉球石灰岩。床は土と礫と腐植土が混ざってる。

で、一番驚いたのが、ガジュマルの根。

伊良部 ヌドクビアブ ガジュマル 

天井から垂れ下がる根

天井に穴が開いてて、そこから光が差し込んでる。

その穴の周りから、ガジュマルの根が無数に垂れ下がってる。長いのは床まで届いてる。短いのもある。太いのも細いのも。

まるでカーテンみたい。自然が作ったカーテン。

ラピュタって言われる理由

「ラピュタみたい」って言われるのは、この光景のせいだと思う。

天井から根が垂れ下がってて、光が斜めに差し込んでて、神秘的で。

ジブリの『天空の城ラピュタ』で、パズーとシータが地下の坑道に入るシーン。あの雰囲気にそっくり。

私もそう思った。「これ、ラピュタだ」って。

光の加減が美しい

光が差し込む角度で、全然違って見える。

朝とか夕方とか、太陽の位置で変わる。私が行ったのは昼間だったけど、光が真上から差し込んでて、根のシルエットがくっきり見えた。

写真を撮ったけど、実物の方がずっと綺麗。写真じゃ伝わらない。

伊良部 ヌドクビアブ 光

戦時中の防空壕|かまど跡が残る

ヌドクビアブは、ただの洞窟じゃない。

戦時中、防空壕として使われてた。第二次世界大戦の時。

防空壕としての歴史

宮古島周辺は、戦時中に空襲があった。

人々は洞窟に避難した。ヌドクビアブもその一つ。深さ22メートルもあるから、空襲から身を守るのに適してた。しかも、見つけにくい場所にあるから、敵に見つかりにくい。

洞窟の奥に進むと、かまど跡が残ってる。

かまど跡を見る

広間から、さらに奥に洞窟が続いてる。

暗くて、足場が悪いから、あまり奥までは行かなかった。でも、入り口から少し見える範囲に、石を積んだ跡があった。

これが、かまど跡。

戦時中、ここで火を焚いて、食事を作ってたんだろう。どんな気持ちで、ここで過ごしてたんだろう。怖かっただろうな。

史跡として登録されている

ヌドクビアブは、宮古島市の史跡として登録されてる。

観光スポットっていうよりは、歴史的な場所。戦争の記憶を残す場所。

パワースポットとして有名だけど、こういう歴史も忘れちゃいけないと思った。


虫除けスプレー必須|蚊が大量にいる

ヌドクビアブに行く時、絶対に持っていかないといけないもの。

虫除けスプレー。

これがないと、マジで地獄。

森の中が蚊だらけ

入り口から洞窟までの森の中が、蚊だらけ。

木が生い茂ってて、日陰で、湿気があって。蚊にとって最高の環境。

私は虫除けスプレーを持っていかなくて、めちゃくちゃ刺された。腕とか首とか、露出してるところ全部。10箇所以上。

「あーーー!」ってなった。

蚊に刺されて後悔する

洞窟の中にもいる

しかも、洞窟の中にも蚊がいる。

階段を降りた広間のあたりは、意外と蚊がいる。湿気があるから。

「地下だから大丈夫だろう」って思ってたら、全然そんなことなかった。

対策は万全に

ヌドクビアブに行くなら、虫除けスプレーは必須。

できれば、長袖長ズボンで行くのがベスト。暑いけど。でも、蚊に刺されるよりはマシ。

私は学んだ。次に行く時は、絶対に虫除け対策を万全にする。


パワースポットとしてのヌドクビアブ

ヌドクビアブは、「パワースポット」として有名。

でも、祭壇があるわけでもないし、神様の像があるわけでもない。ただ、自然が作った洞窟があるだけ。

じゃあ、なんでパワースポットなのか。

伊良部 ヌドクビアブ パワースポット

地元の人の話

地元のガイドさんに聞いた。

「ヌドクビアブは昔から、地元の人にとって特別な場所だった。御嶽(うたき)みたいな存在。あまり近づかない方がいいって言われてた場所でもある」

御嶽っていうのは、沖縄の言葉で、神様が宿る聖地のこと。

宮古島には900箇所以上の御嶽があるらしい。ヌドクビアブも、その一つとして扱われてきた。

空気が違う

実際に行ってみて、わかった。

空気が違う。

地上とは明らかに違う。静かで、ヒンヤリしてて、重い。その空気の中にいると、なんか不思議な感覚になる。

「ここには何かある」って感じる。それがパワーなのかはわからないけど、確かに特別な場所だと思った。

人が少ない静けさ

ヌドクビアブは観光地化されてない。

だから、人がほとんどいない。私が行った時も、誰もいなかった。完全に一人。

その静けさが、パワースポットの雰囲気を作ってる。賑やかな観光地だったら、こんな感じにはならない。

静かだからこそ、自分と向き合える。瞑想みたいな時間を過ごせる。


ヌドクビアブを最高に楽しむ7つのコツ

実際に行ってわかった、ヌドクビアブを楽しむためのコツをまとめておく。

① 虫除けスプレーは絶対に持っていく

これは何度でも言う。

虫除けスプレーがないと、地獄を見る。森の中も洞窟の中も、蚊がいる。

出発前に全身にスプレーして、持ち歩く。途中で追加でスプレーする。

② 長袖長ズボン、歩きやすい靴

サンダルで行くと後悔する。

森の中は足場が悪い。ぬかるんでるし、根っこが出てるし。階段も滑りやすい。

スニーカーか運動靴で行こう。できれば、長袖長ズボン。蚊対策にもなる。

③ 懐中電灯があると便利

洞窟の中は、意外と暗い。

昼間でも、奥の方は暗くて見えない。スマホのライトでもいいけど、懐中電灯があると便利。

かまど跡とか、奥の方を見たいなら、ライトは必須。

④ 一人で行くのは怖い

正直、一人で行くのはちょっと怖い。

森の中を歩いてる時も、階段を降りる時も、「誰もいないけど大丈夫かな」って不安になる。

できれば、誰かと一緒に行こう。複数人で行った方が、安心だし楽しい。

⑤ 雨の後は避ける

雨の後は、地面がぬかるんで危険。

森の中も、階段も、洞窟の中も、水が溜まってる。滑りやすくなるし、足が汚れる。

晴れた日に行くのがベスト。少なくとも、雨が降ってない日。

⑥ 朝か夕方に行く

昼間は暑い。

サトウキビ畑の中を歩くから、日差しが強い。森の中に入るまで、日陰がない。

朝(9時~11時)か夕方(16時以降)がおすすめ。光の加減も綺麗。

⑦ Googleマップだけに頼らない

Googleマップは「目的地周辺です」って言うけど、実際は看板を見つけないと入り口がわからない。

事前に、行き方を調べておく。ブログとか、YouTubeとか。写真付きで説明してるサイトを見ておくと安心。


よくある質問(FAQ)

所要時間はどれぐらい?

駐車場所に着いてから戻ってくるまで、30分~1時間ぐらい。

森の中を往復して、洞窟の中でゆっくり過ごして。そんな感じ。

駐車場はありますか?

ない。

看板の前に、路上駐車する。他に車がなければ、そこに停めても問題ない。

入場料はかかりますか?

かからない。無料。

管理されてないから、自己責任で行く。

子供連れでも大丈夫ですか?

おすすめしない。

森の中は足場が悪いし、階段は急で滑りやすい。小さい子供を連れて行くのは危険。

小学校高学年以上なら、大丈夫かも。でも、必ず大人が付き添う。

トイレはありますか?

ない。

周辺にコンビニもない。事前にトイレを済ませておく。

一人で行っても大丈夫ですか?

行けるけど、ちょっと怖い。

森の中を一人で歩くのも、階段を降りるのも、不安になる。できれば複数人で。

万が一、怪我とかしたら、助けを呼べない。

ベストシーズンはいつ?

年中行ける。

でも、真夏(7月~8月)は暑いから、朝か夕方に行くのがおすすめ。秋から春(10月~4月)が過ごしやすい。


まとめ|ヌドクビアブは、冒険心をくすぐる場所

ヌドクビアブは、一言で言うと「冒険」。

入り口を探すのも、森の中を歩くのも、階段を降りるのも。全部が冒険。

観光地化されてないからこそ、その冒険感がある。整備されてないからこそ、神秘的。

洞窟を見上げる

ガジュマルの根が垂れ下がる光景は、本当に美しい。ラピュタの世界に迷い込んだみたい。階段を降りた瞬間の空気の変化も、忘れられない。

ただし、虫除けスプレーは必須。これを忘れると地獄を見る。私みたいに。

伊良部島を訪れるなら、ヌドクビアブは外せない。他の観光スポット(17ENDとか渡口の浜とか)とは全然違う魅力がある。

サトウキビ畑の中の隠れたパワースポット。冒険心をくすぐる場所。あの空気を感じに、ぜひ行ってきてほしい。