宮古島から車で渡れる離島、伊良部島でSUPをやってみた話をしようと思う。伊良部大橋を渡ってくるたびに気になっていた、あのアクティビティのことだ。
正直に言うと、最初はそんなに乗り気じゃなかった。SUP(スタンドアップパドルボード)って、なんとなくおしゃれ系の人がやるもので、自分には縁がないかなと思っていた。でも伊良部大橋を渡って島に来るたびに、海の上をスーッと進んでいる人たちを見るわけで。あの透明度の海をボードの上から見下ろしたら、どんな景色なんだろう、とちょっとずつ気になり始めていた。
それで思い切って参加してみたら、もう、あれは反則だと思った。言葉でうまく説明できないんだけど、水面ってこんなに近かったんだ、という感覚。ボードの下を色とりどりの魚が泳いでいて、遠くに伊良部大橋が見えて、空は信じられないくらい青くて。終わった後しばらく放心状態になった。
この記事では、伊良部島でSUPをやってみたい人に向けて、基本的なことからおすすめスポット、ツアーの選び方、準備するもの、シーズンの話まで、ぜんぶまとめてみる。はじめての人も、もう一度やりたい人も、参考にしてほしい。
伊良部島のSUPとは?基本と魅力をおさえておこう
SUPってどんなスポーツ?
SUPは「スタンドアップパドルボード」の略で、ハワイ生まれのウォータースポーツだ。大きなボードの上に立って、長いパドルで漕ぎながら水面を進む。サーフボードより幅が広くて安定しているから、波のない穏やかな海なら初心者でも比較的すぐに立てる。
カヤックや一般的なカヌーとの違いは、立ったまま漕ぐこと。それだけで視点がぐんと高くなって、360度の景色を楽しめる。座ったままのカヤックでは見えない角度から海を眺められるのが、SUPならではの感覚だ。
もともとサーファーがウォームアップのために使っていたのが始まりで、今では世界中で親しまれているアクティビティになっている。全身を使う運動でもあるから、体幹が鍛えられるとか、ヨガと組み合わせたSUPヨガなんていうジャンルもある。でも伊良部島でやるSUPは、そこまでストイックじゃなくていい。景色を楽しみながら、のんびり海の上を歩く感覚で十分楽しめる。
伊良部島の海とSUPの相性
伊良部島の海が特別な理由は、透明度の高さにある。宮古島エリアの海は世界でもトップクラスの透明度を誇っていて、晴れた日には水深10メートル以上まで見通せることもある。
SUPのボードの上に立つと、その透明な海が真下に広がる。珊瑚礁の複雑な地形、色とりどりの熱帯魚、時にはウミガメの姿まで、ボードの上からはっきり見える。これはシュノーケリングとはまた違う体験で、「海の上を歩いている」という感覚がたまらない。
また、伊良部島の海は波が穏やかなエリアが多い。特にビーチ沿いや湾内は波が小さく、SUP初心者でも安心して漕ぎ出せる。季節や天候によって状況は変わるけど、ガイドが最適なポイントに連れて行ってくれるから、自分で判断する必要はない。
カヤックやシュノーケリングと比べると、SUPは「海の上を散歩する」に近い感覚だ。立っているから景色が広く見えて、ゆっくりしたペースで進むから焦らなくていい。半日あれば十分楽しめるし、体力に自信がない人でも参加できる。

伊良部島でのSUP体験おすすめスポット
佐和田の浜
伊良部島でSUPの人気スポットといえば、まず佐和田の浜が挙がる。日本の渚百選にも選ばれた美しいビーチで、島の南西側に位置している。砂浜の前に広がる海は穏やかで、遠浅の地形がSUPに向いている。
ここはサンセットの名所でもあって、夕方の時間帯に訪れると西の空がオレンジ色に染まる。その光景をSUPのボードの上から眺める体験は、ほかではなかなか味わえない。「伊良部島ガイドピクニック」というショップが佐和田の浜を拠点にサンセットSUPカフェツアーを開催していて、ドリンクと島おやつ付きでのんびり夕日を楽しむプランが人気だ。
17END(ワンセブンエンド)
下地島空港の滑走路の北端にあるビーチで、飛行機の着陸シーンが間近で見られることで有名なスポット。ここでのSUPは少し特別な体験になる。空港に着陸する飛行機と一緒に写真が撮れることがあって、タイミングが合えばかなり迫力のある一枚が撮れる。
ウォーターマンSUPガイドというショップが17ENDでのSUPツアーを開催している。下地島空港エリアの透明な海の上を漕ぎながら、空の旅人たちが降り立つ瞬間を見上げる。なんとも不思議な体験だ。
マングローブエリア
伊良部島のちょっと変わったSUP体験として人気なのが、マングローブ林を縫うように漕ぐコース。亜熱帯の植物が覆い茂るジャングルの中を、静かにパドルで進んでいく。光と影のコントラストが印象的で、海の開放感とは全然違う雰囲気が楽しめる。
サンセットSUPクルージングでは、日の沈む前にマングローブ入り江からスタートして海へ出るコースを設けているショップもある。暗い入り江を抜けた先に広がる夕焼けの海というのが、なかなか演出的で記憶に残る。
青の洞窟(サファイアケイブ)周辺
シュノーケリングで有名な青の洞窟「サファイアケイブ」の周辺エリアもSUPスポットとして注目されている。洞窟の中は船かシュノーケリングで入るけど、その外の海域はSUPでゆっくり巡れる。透明度が高く、サンゴや熱帯魚が豊富で、ボードの上から見下ろしているだけでも飽きない。
シュノーケリングとSUPをセットにしたツアーが充実していて、海の上からも海の中からも伊良部島の海を楽しみたい人に向いている。半日コースや1日コースなど、時間に合わせて選べる。
中の島ビーチ周辺
重厚なリーフと多様な熱帯魚が生息する中の島ビーチは、「天然の水族館」と呼ばれるほど海の生き物が豊富なエリア。ここをSUPでゆっくり巡ると、ウミガメに遭遇する確率も高い。
伊良部島出身のガイドが案内する「シャーカン」や「ピクニック」では、ウミガメ遭遇率がかなり高いポイントへ連れて行ってくれるツアーがある。100%の確率で見られるとうたっているポイントもあって、ウミガメ好きにはたまらないスポットだ。
伊良部島でのSUPに最適なシーズンと天候のポイント
伊良部島のSUPシーズン
伊良部島でSUPを楽しめる時期は、通年ではあるけれど、シーズンによってコンディションが大きく変わる。
5月から10月が「オンシーズン」で、多くのツアーショップが積極的に営業する時期だ。気温と水温が高く、海の透明度も高い。梅雨の時期(5月~6月上旬)は雨が多いけど、雨の日でもSUP自体はできることが多い。台風シーズンの夏(7月~9月)は注意が必要で、台風が来ると当然ツアーは中止になる。天候の確認は必須だ。
11月から4月は「オフシーズン」に近い時期で、気温は20度前後まで下がる。ウェットスーツを着れば海に入れるし、SUPも楽しめる。ただ、風が強い日が多く、波が立ちやすい。ショップによっては冬季は休業するところもあるから、事前に確認が必要だ。
個人的におすすめなのは、4月下旬から6月上旬の梅雨入り前。観光客が比較的少なく、天気が安定していて、海の透明度も高い。夏の混雑を避けたい人に向いている。
風と波の読み方
SUPでの安全な海遊びに大きく影響するのが、風向きと波の高さだ。穏やかに見えても、沖に出ると風が強くなることがある。特に北東の風が強い日は、伊良部島の北側のポイントでは波が立ちやすい。
ガイドツアーを利用するなら、その日のコンディションに合わせてポイントを変えてくれるから安心だ。島出身のガイドは地形と潮の流れを知り尽くしていて、「今日はあそこが穏やか」という判断を的確にしてくれる。
自分でSUPをレンタルして楽しむ場合は、風速5メートル以上、波高50センチ以上のときは沖へ出るのを控えた方がいい。天気予報だけでなく、地元の漁師やショップに海況を確認するのが一番確実だ。
天候によるキャンセルのルール
伊良部島のSUPツアーは、基本的に天候・海況によって中止や内容変更になることがある。台風直撃や強風・大雨の場合は前日または当日に連絡が来て、全額返金となるショップがほとんどだ。
サンセットSUPツアーは特に天候に左右されやすい。雨天や曇天で夕日が見られないと判断した場合は中止になることがある。開催確定の連絡が当日の夕方になることもあるので、予定を詰め込みすぎず、余裕をもったスケジュールを組んでおくのが賢明だ。
当日キャンセルの場合はコース代金の50%のキャンセル料が発生するショップが多い。天候による中止との違いは「参加者都合かどうか」なので、体調不良などで参加できない場合は早めの連絡を心がけよう。
伊良部島のSUPツアーの選び方
ツアーの種類と特徴
伊良部島で受けられるSUPツアーは、大きく分けて以下のような種類がある。
SUPクルージングは最もスタンダードなツアーで、ビーチを起点にSUPで海上を巡るコース。所要時間は2~3時間が多く、半日で楽しめる。初心者向けに基本の乗り方から丁寧に教えてもらえる。
サンセットSUPは夕方の時間帯に行うコースで、海に沈む夕日をSUPの上から眺めるロマンチックなプラン。集合時間は日没の1時間半ほど前で、季節によって17時~18時頃に変わる。
SUP&シュノーケリングセットは、SUPで海上を楽しんだ後にシュノーケリングで海中を探検するプラン。伊良部島のよさを2倍楽しめる欲張りなコース。半日から1日コースまで幅広い。
マングローブSUPはジャングルの中をSUPで漕ぐ特別体験。独特の雰囲気が好きな人にはこれがいちばん印象に残るかもしれない。
1日コースは午前のアクティビティと午後のアクティビティを組み合わせた豪華プランで、青の洞窟シュノーケリングとSUPをセットにしたものなどがある。時間があるなら1日かけて伊良部島の海を満喫するのもいい。
ガイドの重要性
伊良部島のSUPツアーを選ぶとき、ガイドが島の出身かどうかは結構大きなポイントだと思う。地元育ちのガイドは、その日の潮の流れや風向き、季節ごとの魚の動きを肌で知っている。ガイドブックには載っていない穴場スポットへ連れて行ってもらえることもある。
「シャーカン」の「にぃにぃ」たちは伊良部島の漁師の家で生まれ育ったガイドで、少人数制でゲストのペースに合わせてくれる。「ピクニック」は三角点などマニアックなポイントにも案内してくれて、一眼カメラで本格的な写真を撮ってくれるのが特徴だ。「ボニート(Bonito)」は水難救助員の資格を持つインストラクターが担当していて、安全面での信頼感がある。
初めてSUPをやるなら、インストラクターが最初から最後まで付き添うツアーを選ぼう。一人でも参加できるプランもあるから、ひとり旅でも遠慮なく予約していい。
料金とサービスの比較
伊良部島でのSUPツアー料金の目安は、以下のとおりだ。
SUPクルージング(2~3時間)は大人8,000~10,000円前後が相場。サンセットSUPは大人7,000~8,500円が多い。シュノーケリングとのセットプランは半日で10,000~15,000円、1日コースで13,500~16,000円ほど。
ほとんどのツアーでSUPのレンタル代が含まれていて、ウェットスーツだけ別途500円くらいかかるケースが多い。写真データは無料でもらえるプランがほとんどで、GoProやドローンで撮影してくれるショップも増えている。ドローン映像付きのツアーを選べば、空からの迫力ある映像も思い出に残せる。
島内送迎が無料か有料かも確認しておこう。伊良部島は公共交通機関がほぼないので、送迎の有無はけっこう重要。宿から集合場所まで自力で行くのが難しい場合は、送迎つきのプランを選ぼう。
キャンセルポリシーは前日キャンセルは無料、当日は50%、無連絡は100%というパターンが多い。天候キャンセルは全額返金が基本だけど、詳細は予約時に確認しておくと安心だ。
伊良部島でのSUPに必要な準備
SUP体験前の持ち物チェックリストと準備ガイド
「何を持って行けばいいの?」という質問は、SUP体験の前に必ず出てくる。答えを先に言うと、ツアーが提供してくれるものが多いので、自分で用意するのはそれほど多くない。
持ち物の基本は水着、着替え、タオルの3点セット。海に入るわけだから濡れるのは前提で、速乾素材の服があれば理想的だ。SUPボード、パドル、ライフジャケットはツアーが貸してくれるから自分で持参する必要はない。
あると便利なのが日焼け止めとサングラス。特に伊良部島の夏の日差しは強烈で、水面からの照り返しも加わるから、しっかり日焼け対策を。日焼け止めはサンゴに影響が少ないタイプを選ぶと環境への配慮になる。
水分補給用のドリンクも持参しよう。多くのショップがドリンクを用意してくれるけど、自分でも500mlのペットボトルを一本持っておくと安心。特に夏場は脱水になりやすい。
マリンシューズ(マリンブーツ)は岩場やサンゴ礁の上に乗る可能性があるなら持参した方がいい。なければサンダルでも対応できるが、脱げやすいものは向かない。
スマートフォンは防水ケースに入れて持参するか、いっそ持ち込まないかのどちらかがいい。うっかり落としたら終わりで、波に揉まれたら拾えない。GoProは多くのショップが貸し出してくれて撮影データも無料でもらえるから、写真は任せるのも賢い選択だ。
女性は長袖のラッシュガードがあると便利。日焼け防止になるし、肌が寒い時にも重宝する。水着の上からそのまま着られるから、着替えの手間が省ける。
服装と当日の注意点
SUPに向いた服装は、動きやすくて濡れても大丈夫なもの、に尽きる。ジーンズやコットンの服は水を含むと重くなるから避けた方がいい。ラッシュガード、水着、速乾パンツの組み合わせが定番だ。
冬場や春秋はウェットスーツが必要になる。ほとんどのショップで貸し出してくれるが、500円前後の別料金がかかることが多い。事前に予約するときに確認しておこう。
ツアー当日は前日にショップから連絡が来ることが多い。集合場所の最終確認、天候の見通し、準備するものなどが伝えられる。その連絡が来ないうちは「明日大丈夫かな」と不安になるものだけど、基本的に前日夕方には開催の可否がわかる。
酔いやすい人はSUPで船酔いのような症状が出ることがある。普通の船よりはずっと安定しているけど、波が少しあると揺れる。不安なら酔い止めを飲んでおくのもひとつの手だ。
SUPの最中に立てなくてボードに座ったままになっても全然恥ずかしくない。ガイドが「立ってみましょう」と促してくれるけど、無理する必要はない。座ったままでもSUPは楽しめるから安心してほしい。
SUP体験で撮るべき絶景スポットとSNS映えポイント

インスタグラムで映える撮影スポット
伊良部島のSUPはSNS映えの宝庫だ。何も考えずにシャッターを切っても、どこかしらで絵になる写真が撮れる。でも、せっかくなら「ここだ!」というポイントを知っておきたい。
17ENDのビーチは飛行機との共演ができる唯一無二のスポットで、着陸する飛行機をバックにSUPで漕ぐ写真は迫力満点だ。タイミングを合わせるのが難しいけど、ガイドが飛行機の着陸時刻を把握していて、飛行機が来るタイミングに合わせてポイントまで誘導してくれる。
佐和田の浜でのサンセットはゴールドタイムの光が海面に反射して、オレンジと青のグラデーションがたまらない。人物を逆光で撮るとシルエットが美しくなって、それだけで映えた写真になる。
伊良部大橋を背景にSUPで漕いでいるシーンも定番の一枚だ。全長3,540メートルという圧倒的な橋のスケールと、透明な海と人物の組み合わせが絶妙で、初めて見た人は「ここ沖縄なの?」と驚くことが多い。
透明な海の上でSUPボードに立っている写真は、水面が透き通っていればいるほど「海の上を歩いている」ように見える。雲のない青空の日、太陽が高くなった午前10時~12時頃が最も透明度が高く見える時間帯だ。
写真撮影のコツ
GoProのような広角カメラは、SUPの一体感が出て臨場感が伝わりやすい。ボードの先端あたりにマウントして撮ると、ボードと海と空が一緒に映り込む構図になる。
ドローン撮影ができるショップを選べば、空からの視点で透明な海とSUPの組み合わせが撮れる。水深が透けて見える伊良部島の海は、真上から見るとサンゴ礁の地形がモザイクのように美しく見えて、写真映えは抜群だ。
インスタグラムに投稿するなら縦構図が映えやすい。海と空のコントラストを縦に収めると、空の広さと海の深さが伝わりやすい。横構図は橋や山など横に広がる風景を収めたいときに向いている。
ツアー中の撮影データは、ほとんどのショップが当日中に無料でもらえる。SNSや年賀状など自由に使っていいプランが多いから、カメラのことは気にせずに体験に集中できる。
伊良部島のSUPを安全に楽しむためのヒント
安全に楽しむためのポイント
SUPは比較的安全なアクティビティだけど、海の上での活動には変わりない。いくつかの基本を守るだけで、安全に楽しめる。
まず、ライフジャケットは必ず着用すること。「泳げるから大丈夫」という人もいるけど、ボードから落ちて水に浸かった状態で慌てると、泳げる人でも体力を消耗する。ライフジャケットを着ていれば水に浮いた状態で落ち着けるから、万が一のときのリカバリーが早い。
天候の確認は前日の夜に必ずやっておこう。宮古島周辺の天気は変わりやすくて、朝は穏やかでも午後から風が強くなることがある。天気予報で風速と波高もチェックしておくと、当日の判断材料になる。
ガイドツアーなら、この辺の判断はガイドがやってくれる。「今日は風が変わってきたから早めに戻ろう」というような判断を経験から的確にしてくれる。初心者のうちはとにかくガイドの指示に従うのが安全への近道だ。
スマートフォンの防水対策か、緊急連絡先のメモをポケットに入れておく習慣もいい。海の上では通信が繋がりにくい場所もあるけど、緊急時に備えて。
SUPをもっと楽しむためのテクニック
ガイドに教えてもらった通りにやれば大体大丈夫なんだけど、少し意識するだけでSUPが格段に楽になるポイントをいくつか紹介する。
足を肩幅に開いてボードの中央に立つのが基本だ。最初はどうしても前後にぐらついて、膝がガクガクする。でも膝を少し曲げてしゃがみ気味にするだけで、安定感がぐっと増す。完全に伸ばして立とうとすると、重心が高くなって逆に不安定になる。
パドルの持ち方は、グリップを上の手が握って、シャフトを下の手が支える形。パドルの面は自分から遠ざかる方向に向けて水に入れて、後ろへ引くイメージで漕ぐ。腕だけで漕ごうとすると疲れるから、体を少し回転させて体幹を使って漕ぐと長続きする。
曲がりたい方向と反対側で多めに漕ぐと、自然に向きが変わる。方向転換するときはパドルを水中でぐるっと回すように使うと素早く向きを変えられる。
慣れてきたら、あえてゆっくり漕いで周りを観察する時間を作るといい。下を見ればサンゴと魚、上を見れば空と雲、前を向けば島の稜線、後ろを振り返れば伊良部大橋という具合に、360度全部景色だから。せっかくSUPに乗っているのに前だけ見てずっと漕ぎ続けるのはもったいない。
伊良部島のSUPに関するよくある質問
初心者でも本当に大丈夫?
正直、大丈夫。というか、伊良部島に来るSUP参加者の半分以上は初心者だと思う。ガイドが基本の乗り方から丁寧に教えてくれるし、少人数制のツアーならひとりひとりに目が届く。
「カヌーやカヤックは未経験」「水が怖い」という人でも参加できる。ボードは想像よりずっと安定していて、いきなり転覆することはほぼない。転んでしまっても、ライフジャケットを着けているから沈まないし、ガイドがすぐに助けてくれる。
3歳から参加できるプランもあって、小さいお子様連れのファミリーも楽しんでいる。未就学児は親と同じボードに乗るプランが多いから、安心して参加させられる。
「初めて」であることはむしろ大切にしてほしくて、ガイドに素直に聞いたり、ゆっくり練習する時間をとってもらえたりする。「経験者のフリ」をして無茶をするより、初心者ですと言う方が安全で楽しい体験につながる。
泳げなくても参加できる?
泳げなくても参加できるツアーがほとんど。ライフジャケット着用が義務だから、泳力がなくても水に落ちた時のリスクをカバーできる。ただし、シュノーケリングとのセットコースは、泳げない場合は参加できるアクティビティが制限されることがある。予約時に確認しておこう。
雨の日でもSUPはできる?
小雨程度なら開催するショップが多い。海に入ることが前提のアクティビティだから、多少の雨は関係ない。ただし、雷を伴う嵐や強風の場合は中止になる。サンセットSUPは夕日が見えることを前提にしているから、曇天・雨天の場合は中止になることもある。
伊良部島のSUP体験後の楽しみ方
周辺の観光スポット
SUPを終えた後は、伊良部島の陸上スポットも巡ってほしい。車で一周できるコンパクトな島だけど、見どころは豊富にある。
牧山展望台からは伊良部島と下地島の全景、宮古島方面、遠くには石垣島まで望める日もある。快晴の日に登ると、島全体が碧い海に囲まれている様子が一望できて、さっきまでSUPで漕いでいた海が小さく見える。
17ENDは観光名所としても人気で、SUPをやらない日でも絶対に訪れてほしい場所だ。滑走路の先から見るエメラルドの海と、飛行機が低空飛行で降りてくる光景は、ほかではまず見られない。夕方のサンセットも17ENDから見ると格別だ。
通り池は海水と淡水が層になった神秘的な池で、国の天然記念物に指定されている。ダイバーに人気のスポットだけど、池の上からの景色だけでも十分見ごたえがある。
地元のグルメを楽しむ
SUPで体を動かした後の食事はいつもよりおいしく感じる。伊良部島の食文化を体験するなら、宮古の料理を出す地元食堂に入るのがいい。
宮古そばは沖縄そばの一種で、細めの麺と豚骨ベースのあっさりしたスープが特徴。具材はソーキ(豚のあばら骨)や三枚肉が定番で、伊良部島内にもいくつかの食堂で提供している。SUP後の塩分補給にもちょうどいい。
海鮮料理は伊良部島ならではの楽しみ。地元の漁師が捕った魚介が並ぶ鮮魚店や食堂があって、刺身や魚の塩焼きが絶品だ。下地島エリアのレストランでも新鮮な海の幸を楽しめる。
伊良部島とその周辺(下地島・来間島・宮古島)を合わせた「宮古エリア」にはグルメも豊富で、観光後に宮古島市街まで足を伸ばせばさらに選択肢が広がる。マンゴーや雪塩を使ったスイーツなど、宮古島ならではのお土産も忘れずに。
伊良部島のSUPに関する最新情報
新しいツアーやサービスの紹介
2025年には新しいプランが続々と登場している。ドローン撮影サービスを始めたショップが増えていて、空中からの迫力ある映像が動画でもらえるようになった。「シャーカン」がボートで移動するSUP&シュノーケリングプランを導入して、岸から漕ぐコースでは行けないポイントへのアクセスが可能になっている。
クリアSUP(底が透明なボード)を使ったツアーを取り扱うショップも出てきた。普通のSUPボードよりさらに透明感が増して、立っているだけで「水の上に浮いている」という視覚的な驚きがある。写真も面白いものが撮れるから、SNSに投稿したい人には特におすすめだ。
最新のプラン情報や料金はショップのウェブサイトで確認するのが一番正確だ。アソビュー、じゃらん、沖楽などのアクティビティ予約サイトでも比較検索できるから、複数のプランを見比べてみるといい。
口コミと体験談
実際に参加した人の口コミを見ると、伊良部島のSUPへの満足度はかなり高い。特に多いのが「ガイドさんが最高だった」という声。島出身のガイドならではの知識量と、ゲストへの気配りが高く評価されている。
ウミガメとの遭遇体験も頻繁に報告されていて、「海亀と一緒に泳げた」「ボードの真下をウミガメが通り過ぎた」というコメントが目立つ。遭遇率の高さは伊良部島ならではで、ウミガメ目当てで来る人も少なくない。
「初心者だったけど最初から最後まで楽しめた」「子供が一番楽しんでいた」「また絶対来たい」という言葉が繰り返し登場している。ドローン撮影や写真データのサービスも「家に帰ってから改めて感動した」と好評だ。
改善点として挙がるのは、予約の取りにくさ。繁忙期は人気ツアーがすぐに埋まってしまうから、旅行日程が決まったらできるだけ早めに予約を入れるのがいい。特に夏休みとゴールデンウィークは争奪戦になる。
最後に

伊良部島でSUPをやってみると、たぶんこの島の見え方が変わる。陸から見ていた海と、ボードの上から見下ろす海は、同じ場所でも全然違う景色だ。島の輪郭がわかって、リーフの形がわかって、魚の動きがわかって、潮の流れが体でわかる。
宮古島から伊良部大橋を渡ってきた人のほとんどが、景色の美しさに驚く。でもSUPに乗って海の上から見ると、「こんなに美しい海だったのか」と、もう一段階深いところで伊良部島を好きになる気がする。
初めての人も、何度も来ている人も、ぜひ一度試してみてほしい。きっと、また来たくなる理由がひとつ増える。それが伊良部島のSUPという体験の、いちばん正直な魅力だと思う。
伊良部島の最新SUP情報は、各ショップの公式サイトや予約サイトでご確認ください。天候や海況によってツアー内容が変更になる場合があります。




